10代男性:広範囲の腰椎ヘルニアの改善

2024.08.29

年代/性別

10代 / 男性

初診時の状態

患者様はL5-S1の腰椎ヘルニアと診断され、左腰部から左下肢外側面にかけての痺れに苦しんでいた。特に座位で右重心になると左下肢に痺れが出てくる状態。

見立て/治療計画

患者様が整形外科で腰椎ヘルニアと診断された後、当院に来院された。整形外科と当院での徒手検査の判断に基づき、週3回の来院と楽トレにてインナーマッスルの強化を行うようにしていく。

 初診時の検査では、SLR(Straight Leg Raise)テストで30°陽性、四頭筋チェックでも陽性反応があったため、左重心を意識した身体作りが必要と判断した。

  • 初診時の治療
    • 左腰方形筋を長めに押圧する。
    • 左腰椎のSは行わず、椎間関節に可動をつけるためにDisk+仙腸関節にアプローチ。
    • 治療後、痺れと痛みは改善された。
  • 2回目の治療:
    • 初診後は一時的に症状が改善したが、翌朝の通学時に再び痺れが出現した。
    • 楽トレを導入し、インナーマッスル特に腹横筋を鍛える計画を立てた

【施術内容/経過】

  • 治療の進行:
    • 左重心を意識した身体作りを継続する。
    • 腰方形筋や腰椎への適切なアプローチを行いながら、痺れや痛みの軽減を図った
    • 楽トレを通じてインナーマッスル、特に腹横筋の強化を重視しました。
  • 現在の状態:
    • 症状にはまだ波があるものの、痺れの強さや痛み、頻度は減少。
    • 引き続き現在の治療方針を維持し、症状の安定を図っています。
    • 状態がさらに安定した後は、全体のアライメント改善にも取り組む予定。

まとめ

10代の若い患者様が腰椎ヘルニアにより生活の質が低下している中、適切な診断と治療を通じて徐々に改善が見られた。左重心を意識した身体作りやインナーマッスルの強化、マッケンジー法の導入により、症状の軽減を実現しました。引き続き、全体のアライメント改善にも取り組み、より安定した健康な状態を目指す。

用語解説

  • SLR(Straight Leg Raise)テスト:脚を真っ直ぐ持ち上げることで神経の圧迫や損傷を確認するテスト。
  • 腹横筋:体幹の深部に位置する筋肉で、体幹の安定性を保つ役割を担う。
  • マッケンジー法: 主に腰痛や椎間板ヘルニアの治療に用いられるエクササイズ法。