20代男性:運動を継続しながら腰椎ヘルニアの改善症例

2024.08.29

年代/性別/職業

20代 男性 経営者

初診時の状態

元々慢性的な腰痛持ちで前屈した際に激痛のために初診時の1ヶ月前に整形外科を受診

腰椎4番、5番のヘルニアと診断される

ブロック注射を行ったが痛みが再発し、整形外科が休診日のこともあり当院に来院された

見立て/治療計画

反り腰が顕著見られており、多裂筋に過度な収縮力が加わり筋緊張が強くなっている

2年間で20キロ以上増量したことや減量のために筋トレを行ったことにより、過度な負荷が腰部へ加わりヘルニアを助長させたと考える。

腰部の負担を軽減させるために骨盤を後方に持っていくように施術をイメージして行う必要があると判断

施術内容/経過

痺れも見られるために痺れがでている領域を確認するとヘルニアの該当部位に当てはまる。

腰部の筋緊張の緩和をメインとしつつ、当グループの痺れに特化した施術にて痺れの軽減を図ったところ初診時の施術後には軽減される。

1ヶ月目:症状も重く、ぶり返しやすいことからほぼ毎日来院を行いながら末日時点では痛みレベルがMAX10からレベル4にまで下がる

2ヶ月目:長時間の座り姿勢があると腰部の痛みを感じるが歩行時や前屈時での痛み等は感じなくなった。この時点で週2回の来院に変更

筋トレに関しては腰部に負担がかかるためにそれ以外を行うように指導しながらインナーマッスルの強化をメインに行うように伝える

3ヶ月目:痛みや痺れがほとんど感じなくなり痛みレベル1

重量のある筋トレは控えてもらいつつも少しずつ腰部にも負荷をかけながら行えるようになる

4ヶ月目:週1回の来院頻度に変更。

3ヶ月中旬頃より痛みレベル0が持続していたので経過観察と症状の再発防止をかねてメンテナンスで通院中

まとめ

初診時より2回目には痛みレベルは半分近くまで下がっていた。

痛みが持続している中でも筋トレをやめたくないということもあり、来院時に毎回負荷量やトレーニング部位を確認しながら行ってもらう。

元々デッドリフト280キロを上げる患者さんだったので運動の禁止は精神的にもストレスに感じてしまい、身体の痛みにも影響しかねないと判断しトレーニングをしていても腰部の症状に影響がでないように指導

現在では200キロまで重量を持ち上げられるまで回復、重量を持つ方ほどヘルニアの再発が濃厚だと考えて引き続き、経過を追うことの必要性を伝える

用語解説

・腰椎椎間板ヘルニア:腰の椎間板が変性し、内部の髄核が外側に飛び出すことで神経を圧迫し腰痛や脚の痛み、痺れを引き起こす状態。

多くの場合、長時間の座り姿勢や重い物を持ち上げる際に発症する

椎間板ヘルニアの発症レベルによっては手術が必要になる場合がある