左腰部と臀部の痛みの改善:20代女性高校教師の治療体験

2024.09.03

患者プロフィール

  • 年代:20代
  • 性別:女性
  • 職業:高校教師

初診時の状態

患者さんは左腰部全体に痛みを感じており、立位が続くと症状が悪化する状態でした。高校入試の時期と重なり、4回目の来院時が最も痛みが強く、臀部に痛みが移行したり、座位や後屈時にも痛みが出るようになりました。

見立てと治療計画

診察の結果、左梨状筋の起始部に痛みがあり、座位や股関節外旋、立位後屈で痛みが出ることが確認されました。元々右骨盤の上がりが強く、左梨状筋への負担が増大していると見立てました。梨状筋収縮時の血流不全や滑走不全が原因と考え、右骨盤上がりの改善も目指しました。

施術内容と経過

  • 腰下の骨格調整
  • 仙骨と腸骨の呼吸調整
  • 左梨状筋の揉捏
  • 右中殿筋の起始停止リセットトレーニング
  • アライメント調整

治療後、痛みの評価スケール(PS)は10から3に減少しました。次の来院時には座位や後屈の痛みが消失し、右中殿筋のリセットトレーニングを続けることで、完全に痛みがなくなりました。現在、2ヶ月弱が経過していますが、臀部や腰の痛みはありません。

まとめ

現在は最初の主訴がなくなり、肩こりの改善を目的に上半身の治療や姿勢改善をメインに行っています。動作痛から筋肉が痛くなる原理を理解し、適切な治療を行うことで早期改善につながりました。