股関節の動きの改善:70代女性の治療体験

2024.09.03

患者プロフィール

  • 年代:70代
  • 性別:女性
  • 職業:在宅デスクワーク

初診時の状態

股関節の動きが悪く、靴の履く際に苦労しており、前屈制限があり、手がなかなか届かない状態でした。

見立てと治療計画

患者さんは右肩が上がり、平行四辺形の姿勢で、猫背と骨盤の前傾が見られました。骨盤が後傾することで大腿骨との股関節がうまく動かず、また縫工筋に大きな硬結があり、股関節が外側に開かなくなっていました。柔軟性が低く、インナーマッスルも弱いと見立てました。

治療計画としては、まず筋肉の硬結をほぐし、股関節の柔軟性を高めることを目指しました。さらに、インナーマッスルを強化し、姿勢を改善することを目標にしました。

施術内容と経過

初回の施術では、全身の骨格調整と股関節の調整を行いました。また、柔軟性を高めるためのストレッチと、インナーマッスルを強化するためのエクササイズを指導しました。

1ヶ月目:施術を続けることで、股関節の動きが少しずつ改善され、靴に手が届くようになりました。

2ヶ月目:柔軟性がさらに向上し、股関節の動きがスムーズになりました。インナーマッスルの強化も進み、姿勢が改善されてきました。

3ヶ月目:ほとんどの動作で問題なく股関節を動かせるようになり、靴を履く際の苦労もなくなりました。患者さんは、自宅でのPNF(神経筋促通法)やストレッチを継続し、自分でできるようになってきました。

まとめ

この症例から、股関節の動きが悪くなった原因が、筋肉の硬結や柔軟性の低下、インナーマッスルの弱化であることが確認できました。適切な治療とトレーニングにより、短期間で股関節の動きを改善できることがわかります。

特に、週2回のペースで継続的に治療を行うことと、自宅でのPNFやストレッチを指導し、患者さん自身が取り組むことで、治療効果が高まりました。患者さんの積極的な取り組みが、症状の改善に大きく寄与しました。

今回のケースでは、治療とトレーニングの継続により、日常生活における動作がスムーズになり、股関節の痛みや不快感が大幅に軽減されました。今後も定期的なメンテナンスを続けることで、健康な生活を維持できるようになります。