若いスポーツ選手の腰痛を克服:13歳卓球選手の治療成功事例
患者のプロフィール
・13歳、女性
・中学で卓球に情熱を注いでいる
症状の詳細
痛みは特に卓球プレイ中やその後、さらに腹筋や腕立て伏せの際に現れ、日常生活にも影響を及ぼしている。
前屈での痛みは一定の範囲を超えると消え、後屈では痛みを感じませんでした。
初診時の状態
約1ヶ月前に急に腰痛があり、近所の接骨院や整形外科で5回程度治療しましたが改善が見られない状態でした。
見立て
原因として注目したのは、腰の多裂筋、起立筋、腰方形筋の緊張と短縮、及びトリガーポイントによる疼痛。
それにより起こる反り腰により、トレーニングによる負担が椎間関節と仙腸関節で増加している可能性
施術内容
仙腸マリガンという手技を加え、呼吸調整手技を取り入れることで、反り腰が改善に向かい徐々に治療効果を高めました。
施術後の結果
このアプローチにより、全ての動きでの痛みが消失し、彼女の腰痛は完全に解消され、スポーツに再び専念できるようになりました。
まとめ
この症例から、
・反り腰での椎間関節と仙腸関節の運動機能障害と炎症がある状態でのエクササイズや運動療法は状態を悪化させるケースがあり、注意が必要。
・手技療法での運動機能障害の改善とトリガーポイントへの持続圧にて症状が劇的に改善する事が分かります。
用語解説
※椎間関節とは・・・椎間関節は、背骨を構成する椎骨の間にある小さな関節です。
この関節は、身体が曲がったり回ったりするときに動きます。長時間の座り仕事や不自然な姿勢が原因で痛みを引き起こすことがあります。
※仙腸関節とは・・・仙腸関節は、腰の近くにある背骨と骨盤をつなぐ関節です。
立つ、歩く、座るといった動作の際に重要な役割を果たします。運動不足や姿勢不良により、腰痛の原因となることがあります。
※トリガーポイントとは・・・痛みの引き金となるポイント。この部分を押すと痛みが出ることがあり、その痛みは身体の他の部分にも影響を与えることがあります。
通常、無理な身体の使い方や長時間の姿勢不良によって発生します。