頚椎ヘルニア:40代男性頚椎ヘルニア改善症例
患者のプロフィール
40代男性
症状の詳細
既病歴で頚椎5番〜8番のヘルニアを持っていて右上肢の痺れ
初診時の状態
歩行している際の振動での痛みや右上肢の頚椎5番目〜胸椎にかけての痺れと指の脱力感があり、実際に握ってもらっても握力の低下もみられ自覚症状としても握りずらい
見立て
既病歴にもある頚椎5番〜8番のヘルニアの関連領域での症状がでており、頚椎の屈曲が著名にみられるために発生しやすいと考える
施術内容
腰上での施術を施し、当院での神経症状における治療を取り入れて、症状の寛解を図る
またアライメント補正をするために矯正治療と筋膜ストレッチを計画としていれる
ただし症状が著名のために頸部における治療を省いてしばらく様子をみることとする
2週間経過:初診時の痛みのレベルが最大10と仮定して2減少してレベル8
歩行している際の振動の痛みは消失、頚椎伸展時の痛みやと右第二指の感覚がまだ鈍いので引き続き、神経症状に特化した治療を施す
1ヶ月経過:痛みのレベル4に変化
右第2指先端の痺れ、頚椎C6-8ヘルニアのステージ1の状態と判断
ヘルニアの症状はほぼ良好だが、板状筋の筋スパズムによる頚椎下部の可動域制限による擬似的な斜角筋型胸郭出口症候群由来の痺れの可能性
ここから治療に頸部の治療を取り入れる
2ヶ月経過:レベル1に変化
痺れや脱力感の初診時の症状が寛解
施術後の結果
初診時から3ヶ月後には週1の来院回数でも症状が改善しており、症状の再発防止と以前からあった慢性的な肩こりからくる偏頭痛に対しての施術に切り替えている
まとめ
この症例から頚椎のアライメントに対して治療して補正していくことでヘルニアの発生源となる部分を除去できるようになる。
また神経症状に関しても関連領域を見極めることで早期に痺れの症状や脱力感に対して治療を施せる
用語解説
・頚椎ヘルニア:頚椎(首の骨)の間にある椎間板が神経を圧迫する状態。
椎間板の内部が損傷し中央のゼリー状の部分が外側に飛び出すことで起こる
圧迫が加わることにより首や肩、腕に痛みや痺れを生じることがある。
・胸郭出口症候群:首や肩の筋肉の緊張、首の骨の変形または怪我によって首の神経や血管が腕の下を通る際に圧迫される状態。
腕や手の痺れ、痛みに加えてとの冷たさなどが症状として出てくる