頭痛:40代女性改善症例

2024.09.04

年代/性別

40代女性 現在主婦

初診時の状態

・10年前から頭痛あり(前頭部~こめかみ、目の奥辺りにかけて、めまいが出る事もある)

・仕事をしていた頃は飲食の立ち仕事で下半身の辛さもあり、整骨院でのマッサージを週2回程、通院していた

現在は専業主婦で下半身の辛さは無いが頭痛だけは収まらず、痛みが出たら薬を服用を続けていた。

しかし、初診時の2週間前より毎日のように頭痛が出るようになってしまい、薬が手放せなくなってしまった

見立て/治療計画

本人も強く自覚しているが胸椎後湾とそれに伴う肩甲骨外転がかなり強い。

右肩/右骨盤上がりの平行四辺形型で上部僧帽筋、特に左上部僧帽筋に問題を抱えていてトリガーポイントの活性度が上がっている。

上部僧帽筋トリガーポイントの関連痛として頭痛が起こっていると考え、施術とストレッチを実施

活性度を下げながらアライメントの補正をしていくことが大事と考える

施術内容/経過

・二回目の治療の段階で半分まで頭痛は減少していたのでそのまま治療内容を継続

・1ヶ月目のお身体を確認する検査にて頭痛の消失を確認。

上手く稼働しきれていない筋肉(弱化筋)の確認を行い、症状の戻り防止としてセルフケアの重要性を伝え、自宅での弱化筋の右僧帽筋下部、右中殿筋のリセットトレーニングを指導。

・4ヶ月目のタイミングで仕事を再開し、上部僧帽筋の問題が再燃し一時頭痛がぶり返したが、これまでのこちらからの声掛けでご本人の意識が上がっており毎日ストレッチを欠かさず実施したことで問題を解決、。こちらからも都度ストレッチ指導で経過観察。

・治療計画の半年の段階でも頭痛なく過ごせている事を確認。

6ヶ月目の定期検査を実施して姿勢写真をチェックしたところ、症状は改善しているが前額面の肩の高さの左右差がわずかに見られた為に再発防止も兼ねてメンテナンスを促し

・現在は月1~2回の施術でメンテナンス実施しており、経過は良好

まとめ

・関連痛として頭痛を引き起こす筋肉は頸部にもあるので誤診しやすく、頭痛がある箇所から問題点をしっかりと見極めて介入をしっかり行うことが重要

・僧帽筋は抗重力筋であるため、日常生活の変化で症状も変化しやすいのでセルフケアの指導が重要

・セルフケアをしっかりやってもらう下地を作るために、お身体の状態把握をお互いの目線を合わせるためにも必要で定期検査を活用して都度声掛けをして患者様の意識を上げる事が重要

用語解説

・僧帽筋:背中の上部から首肩にかけて広がる三角形の筋肉。

肩甲骨の動きを制御し、肩を後ろに引いたり、上げたりするのに重要な役割を果たす。

また姿勢を保つためにも重要な筋肉でデスクワークや長時間の座り作業をする人に特に重要な筋肉になる