頸部:頚椎性神経根症の症状
2024.09.04
年代/性別/職業
30代女性 立ち仕事
初診時の状態
両手の痺れ、夜間痛、安静時痛
見立て/治療計画
整形外科にて頚椎性神経根症と診断
頸部のアプローチを直ちに行いたがったが症状悪化のリスクを考え、当グループの技術顧問に早期にアドバイスをもらい、前後の首の動きの観点から胸筋の硬さをとるようにしていく形でスタート
本来はアライメント補正を行い、頚椎の症状を少しでもカバーできるようにしていきたいが
施術内容/経過
初診時、2回目共に仰向けでの施術が難しかったために横向きにて施術を行う
トリガーポイントの活性度を下げるために胸椎をメインに治療
1ヶ月経過 痺れにおいて日常生活で波がある状態で横ばい
頸部マッケンジーの指導に加えて、より胸椎後弯の緩和を狙って小胸筋を追加
1.5ヶ月経過 症状緩和が見られ始め、うつ伏せにて施術を移行
2ヶ月目経過 状態が安定し始め、インナーの強化を取り入れて、頚椎の生理的弯曲を促すようにしていく
まとめ
主訴にアプローチをすることも大事だが診断がでていることに対してのリスク回避を念頭において別方向からの施術を入れることが重要
また早期に技術顧問にアドバイスをいただくことで別視点も含めて、治療を行うことができる
用語解説
・頚椎性神経根症:頚椎(首の骨)の神経根が圧迫されることで起こる症状。
圧迫により首から腕にかけて痛みや痺れ、筋力低下等が現れる。
適切な治療や運動療法で改善が期待される
・マッケンジー法:特定の姿勢や運動を用いて腰や首の痛みを改善する理学療法の手法の1つ。
患者は自分で特定の動作を行い、その結果に応じて症状が改善するかどうかを確認する。
主に脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアなどの腰や首の問題に対して効果が見られる