頚椎症の痛みと痺れを克服：50代男性の治療体験

年代/性別

50代 / 男性

初診時の状態

患者様は頚椎症による右肩甲骨内側部から上腕外側への痛み、そして右前腕外側から右手1〜3指にかけての痺れに悩んでいて来院。

特に頚部を伸展すると強い痺れが出るため、うがいや仰向けで寝ることができず、日常生活や仕事に大きな支障が出ていた。

見立て/治療計画

来院された際、まずは週2回の来院を促しながら施術を開始。

初診から4回ほど治療を行いましたが、症状に変化が見られなかったため、整形外科で頚椎の診断を促したところ結果、頚椎症と診断された。

頚椎6を伸展させると症状が強くなることが判明したため、以下のように日常生活で頚椎に負担をかけない方法を提案した。

• 生活習慣の改善：
  • 重たい手持ちカバンをキャリー式の引きずって運べるバッグに変更。
  • 寝る時は横向きで頚部を屈曲させた姿勢で寝るように指導。
• 治療法：
  • 横向きB＋仰向け（頭に足枕を入れて頚部を屈曲位に）で対応。
  • 右上肢神経ラインと右菱形筋の起始停止にアプローチする。
  • 胸部の直圧Bは頚椎の伸展を避けるため横向きBを採用。ストレッチも可能な範囲で実施。

施術内容/経過

アライメントは以下のような状態

• 左上がり平行四辺形
• ヘッドフォワード
• 右肩巻き肩が強め
• 胸椎右回旋
• 頚椎左側屈と右回旋

治療と生活習慣の改善により、3ヶ月目には痺れや痛みがなくなり、日常生活でほぼ問題なく過ごせるようになった。

現在は週1回の来院で症状の安定を図りながらアライメント補正を行う

まとめ

頚椎症による痛みと痺れが、適切な診断と治療、生活習慣の改善によって劇的に改善された。初診時には日常生活に支障を来していた症状も、治療と生活習慣の見直しによって改善し、患者様は再び快適な生活を取り戻すことができた。今後は、さらに背骨のバランスを整え、長期的な健康維持を目指して治療を続けていく。

用語解説

・上肢神経ライン： 上肢の神経経路に沿った施術。

・菱形筋起始停止リセトレ： 菱形筋の起始停止に対するリセットトレーニング。