股関節と腰椎の痛みの改善:40代女性会社員の治療体験

2024.09.03

患者プロフィール

  • 年代:40代
  • 性別:女性
  • 職業:会社員(デスクワーク)

初診時の状態

患者さんは整形外科で「両股関節臼蓋形成不全」と「変形性腰椎症」と診断されており、朝の起き掛けや仕事終わりに仙骨下部および股関節(後面)に痛みがありました。

見立てと治療計画

患者さんは右肩上がりの台形型の姿勢で、反り腰が見られました。ウォーキングの指導を行い、まずは20分程度のウォーキングから始めることを提案しました。背筋群と股関節周辺の筋力強化も必要と判断しました。

施術内容と経過

  • 腰下の骨格調整
  • 股関節のトリガーポイント治療
  • 全身の骨格調整
  • ストレッチ

仙骨沿いの梨状筋や大殿筋にトリガーポイントが発生しやすかったため、これらの部位を重点的に治療しました。治療開始から1カ月もしないうちに、腰椎や股関節の痛みが軽減し、3か月後には多少の違和感が残る程度まで改善しました。

まとめ

股関節の動作痛がない時に、他動でのPNF(固有受容性神経筋促通法)が有効であることがわかりました。引き続きウォーキングを継続し、楽トレ(筋力トレーニング)と胸椎の動きを出すことで反り腰の改善を進めていきます。患者さん自身の努力と治療の相乗効果で、日常生活での痛みが大幅に軽減されました。