腰痛：立てないほどの激痛の腰痛改善症例
年代/性別/職業
60代 女性 デスクワーク
初診時の状態
立ち上がった瞬間に痛みで床に倒れてしまうほど。
体位変換もできず、ベッドに移動することも難しいい
見立て/治療計画
右腰椎3番目〜仙骨2番目、仙腸関節付近の痛み、右臀部に痛み
急激な痛みにより神経が興奮しており、それを抑えるためにアイシング
アイシング後、痛みが少し緩和した為、ベッドに移動
反り腰のアライメントが見られ、腰椎触診時に腰椎4番が前方に偏移していることを確認。
軽度の狭窄症状がでており、患部の軽い直圧で激痛が走ることを含めて椎間関節の食い違いによる動作痛が起きていると推測を立てる
体位変換時には右足を前に出そうとすると右仙腸関節〜臀部にかけての痛みもあるために仙腸関節からの痛みの関与があると考える
施術内容/経過
1回目：痛みレベルMax10
腰椎付近を触れるとピクッとした痛みが走る為、まずは仙腸関節からの痛みを緩和させようと当グループの急性に特化した手技で対応。
反り腰があるので腹圧を高めて腰椎の安定性を出したかったのでさらしを巻いて対応。
2回目：痛みレベル9
仙腸関節付近の痛みは緩和しているが腰椎付近の痛みは残存。
腰椎付近を触ると前回と同じ痛み、腰椎4番の前方偏移を後方に持っていきたいのでテンションをかけながらキネシオのスターテープを貼付。
助長する反り腰に関しては大腰筋、大腿四頭筋を手根にて押圧して筋緊張を緩め、椎間関節の間隔を広げるような手技を入れて対応。 治療後の痛みレベル5にまで低下
3回目：痛みレベル6
腰椎を触診時に腰椎4番目の前方偏移は確認できなかった
腰椎左側屈時に右腰〜右臀部に痛みが残存。
腰椎を右側屈するような疼痛緩和肢位をとり、右腸肋筋、腰方形筋を確認
全身のアライメントを整えるために通常の施術を行い、治療後に左側屈時の痛みが緩和
治療後の痛みレベル3
4回目：痛みレベル2
3回目同様の治療を施し、治療後の痛みレベル0
1回目における痛み等は解消されている
まとめ
毎回症状が違うために痛みが出現している原因を伝え、それに対する治療内容を説明を行いながら施術を行う。
床に倒れるほどの痛みになるので本人の不安意識はとても高い中で適切なものを施すにあたってどこに標準を合わせるかが大事だと感じた
用語解説
・仙腸関節：骨盤の仙骨と腸骨をつなぐ関節で体のバランスと安定に重要な役割を果たす。
この関節は強靭な靭帯で指示され、動きは限られるが荷重分散や衝撃吸収に関与する。
異常時には腰痛や骨盤周辺の痛みの原因になることがある。
・キネシオテープ：筋肉や関節のサポートを目的とした伸縮性のあるテープ
肌に直接貼ることで筋肉の動きを助けたり、痛みを軽減したりする。
スポーツ選手や日常生活でのケア、リハビリに広く利用されている。テープは通気性がよく、数日間連続して使用が可能。
・反り腰：腰椎が過度に前方に反っている状態を指す。
この姿勢は腰椎と仙骨のカーブが強く強くなり、背骨が下向きに弯曲している。
長時間の座位や姿勢の悪化、筋力の不足などが原因で発生しやすく、腰痛や脊柱管狭窄症の原因になることがあるので腹横筋などの体幹を鍛えることが大事になってくる。
