左腕の痺れと肩こり・腰痛の改善：30代男性立ち仕事の治療体験

患者プロフィール

• 年代：30代
• 性別：男性
• 職業：立ち仕事

初診時の状態

左腕に痺れがあり、肩こりや腰痛も感じていました。特に左上肢外側から前腕後面にかけての痺れが続いており、なかなか改善しない状態でした。姿勢は右下りの平行四辺形、巻肩、反り腰で、頚椎ヘルニアの既往があり、頚椎前方固定術を受けていました。

見立てと治療計画

問診の結果、今回の痺れはヘルニアの後遺症ではなく、関連痛によるものと判断しました。肩甲骨の外転が強く、小胸筋と棘下筋からの関連痛の可能性が高いと考え、アライメントの改善と筋肉のトリガーポイント（TP）の除去を目指して治療を行いました。頚椎は固定術が行われていたため、頚椎への直接的な矯正は避け、肩甲骨を中心にアライメントを整えることに重点を置きました。

施術内容と経過

• 腰上の骨格調整
• 左肩峰下猱捏（肩甲骨周りの筋肉リリース）
• 棘下筋と小胸筋のトリガーポイント治療
• アライメント調整

治療3回目で、痛みの評価スケール（PS）が2まで改善しました。現在は元々あった肩こりや腰痛のみが残っていますが、左腕の痺れはほぼ解消されました。

まとめ

今回の治療では、関連痛領域が重なっている場合に両方にアプローチすることで、症状の改善が早まる可能性があることを確認できました。特に、肩甲骨周りの筋肉に対する適切な治療が痺れの改善に大きく寄与しました。今後も継続的なケアを行い、肩こりや腰痛の完全な解消を目指していきます。