産後1ヶ月:急性腰痛症からのパンツを履けるように

2024.09.03

年代/性別/職業

40代/女性/元々デスクワーカーだが育休中

初診時の状態

産後1ヶ月健診を終えての来院

来院2日前から腰部〜臀部にかけての痛みが強く、座っている状態から立とうとしたり、お子さんを抱っこしようと低いところからかがもうとすると痛みが強くでて、その後動作に制限がかかる形になった

また産前に履けていたパンツが全て入らなくなったことから産後の骨盤矯正を行いたいこともあった

見立て/治療計画

痛みの箇所としては右仙骨縁、2番目と3番目に痛みを感じている状態で前屈が一切できない。

右腸骨の後傾が強い為に臀筋部への緊張が持続的に起こっていたと考える。

また元々、反り腰での不良姿勢に加えて、妊娠中に更に反り腰が助長されたことにより腰椎の過前弯が強くみられた。

特に腰椎4番に関しては前方に滑っていると判断し、同じ配列に戻していくことが重要と判断した

施術内容/経過

初診時に関しては当グループの急性腰痛症状での対応を行い、仙腸関節の呼吸調整を用いて正常値にもっていきながら前方にすべっている腰椎に関しては腹部よりアプローチを行い、緩和をはかろうとした。

2回目:症状は落ち着いていた。動作痛は残存していたが制限はなく動けていた。再発防止の観点から膝を使い、抱っこ等をするように指導

元々の悩みの産後の骨盤矯正に着手していく。

また仙腸関節に問題があった為に産後骨盤矯正で行っている手技が有効的なこともあり、施術後は痛みが0の状態で終えることができた

1ヶ月経過:腰の痛みは消失

仙腸関節に関しての痛みも緩和。ホルモンの関係からどうしても骨盤が緩みやすい状態ではあるので自宅での骨盤運動や背骨のストレッチを指導していく

2ヶ月目:履けなかったパンツが履けるようになってきた

この頃から体重減少も見られており、パンツを履くと骨盤のところで止まってしまい、ボタンを閉めることはできなかったができるようになり履けるようになった

まとめ

初診時、産後骨盤矯正を希望して来院されたが、症状が急性腰痛症状のために今回やることは適切でないことを判断して本人にも了承を得た。

その上で痛みを出しているところが仙腸関節のこともあり、産後との関連性もあるために少しずつ施術内容を変更していくことにした

用語解説