施術だけではなく日常改善:頚椎伸展障害

2024.09.03

年代/性別/職業

40代 女性 料理人

初診時の状態

頚椎伸展障害による安静時の疼痛を主訴に、左僧帽筋、肩甲挙筋、中斜角筋の硬結、さらにT11の右多裂筋にも痛みが生じている。

見立て/治療計画

施術内容というよりも、日常生活指導による改善が焦点となった。姿勢や作業環境の見直しを中心に、適切なケアを行うことが必要であると判断した。

施術内容/経過

初期の治療では週2回の来院を促し通常施術が行われ、2ヶ月後には症状がPS3まで改善したため、週一回の来院に変更された

。しかし、家庭での作業時間の増加や労働時間の減少が影響し、PS8まで症状が悪化。

3ヶ月目の定期検査の結果、在宅ワーク環境の改善が必要であることが示唆され、眼鏡の着用やパソコンの高さの調整など、日常生活における姿勢や作業環境の改善が指導。

これにより、症状は徐々に改善し、現在はPS2まで回復している。

まとめ

本ケースでは、施術内容だけでなく、日常生活における姿勢や作業環境の見直しが重要であることが示された。

患者さんの意識改革と日常の深掘りが、症状の改善に大きく寄与した。

用語解説

  • PS(痛みスケール):痛みの程度を評価する際に用いられる指標。0から10の数字で痛みの程度を示す。