中腰での痛みの改善：30代女性保育士の治療体験

患者プロフィール

• 年代：30代
• 性別：女性
• 職業：保育士

初診時の状態

患者さんは中腰でいると腰に痛みがあり、長時間同じ体勢でいることができない状態でした。また、姿勢が悪く、肩こりも訴えていました。腰方形筋、僧帽筋、菱形筋に強いトリガーポイント（TP）が見られました。さらに、左上がりの平行四辺形の姿勢で反り腰が強く、腰椎の不安定性がありました。その結果、右最長筋と右腰方形筋に過緊張が生じていました。

見立てと治療計画

反り腰による腰椎の不安定性とアライメント不良が原因で、筋肉の過緊張が見られました。治療計画としては、まず筋肉の緊張をほぐし、姿勢を改善することを目指しました。全身の骨格調整を行い、筋肉のリリースとリセットトレーニングを取り入れました。

施術内容と経過

初回の施術では、全身の骨格調整を行い、腰方形筋、僧帽筋、菱形筋のリリースを実施しました。また、楽トレ（EMSトレーニング）を併用し、筋力を強化しました。

2〜3回目の施術で痛みがほぼ改善されましたが、3週間の間が空いた際に痛みが再発しました。その後、詰めて来院することで再び改善されました。痛みが出るタイミングや体勢、楽になる体勢、抑えたら楽になる筋肉などを詳細に把握し、調子に応じた対応を行いました。

まとめ

この症例から、単に主訴を把握して痛みの出ている筋肉を特定するだけでなく、5W1H（誰が、何を、いつ、どこで、なぜ、どのように）の要素を取り入れて、痛みの状況を細かく聞くことが改善への鍵となることがわかります。患者さん自身も、自宅でのケアや姿勢の改善に取り組むことで、治療効果がさらに高まりました。今回のケースでは、治療とトレーニングの継続により、日常生活における痛みや不快感が大幅に軽減されました。