頭痛の改善と姿勢矯正:20代女性の治療体験
2024.09.04
患者プロフィール
- 年代:20代
- 性別:女性
- 職業:デスクワーク
初診時の状態
- 主訴:片頭痛が毎日発生しており、頭痛薬の服用や頭痛外来への通院が必要。特に後頭部に痛みを感じ、午後の業務や休日のイベント、気圧の変化によって痛みが増加する傾向がありました。頸部の屈曲時にも痛みがあり、5年前から徐々に疼痛の頻度と強度が増加。
見立て/治療計画
- 見立て:
- デスクワークと趣味(ゲーム)による首の周囲の緊張が原因で、特に肩甲挙筋やC3から下部の起立筋に痛みが集中。
- ストレートネックがあり、特にC2とC4の部分で問題が見られる。
- 治療計画:
- 首の緊張を和らげ、アライメント(姿勢)を改善することで片頭痛の頻度と強度を減少させる。
施術内容と経過
- 施術内容:
- 腰部の調整:姿勢全体を整えるために、腰の調整を行いました。これにより、全身のバランスを改善しました。
- 骨格の調整:首や背骨の骨格を整える調整を行い、神経の圧迫を緩和しました。
- ストレッチ:首と肩の筋肉をほぐし、柔軟性を高めるためのストレッチを行いました。
- 首の手技:首の特定の部分に対して、特別な手技を用いて筋肉の緊張を和らげ、可動域を改善しました。
- 経過:
- 2回目の来院時:頭痛の頻度が毎日から週1回程度に減少。
- 1ヶ月経過:頭痛の頻度が週2回程度に低下。
- 3ヶ月経過:頭痛がなくなり、姿勢改善や肩こり、むくみの改善を目標に変更。
- 半年経過(現在):姿勢がほぼ正常になり、筋力トレーニングを終えてメンテナンス通院を予定。
まとめ
この症例は、片頭痛の治療において筋肉以外の治療の重要性を示しています。頭痛外来での緊張緩和剤の処方では改善しなかった頭痛が、デスクワークによる姿勢の不良が根本原因であると判明しました。骨格と筋肉のバランスを整えるアプローチを行うことで、効果がすぐに現れました。この症例を通じて、頭痛治療には筋肉の緊張を和らげるだけでなく、姿勢や骨格の調整も重要であることを再認識しました。