右お尻(大臀筋)の痛みの改善:70代男性の治療体験

2024.09.01

患者プロフィール

  • 年代:70代
  • 性別:男性

初診時の状態

右のお尻(大臀筋)に痛みがあり、日常生活に支障が出ていました。

見立てと治療計画

患者さんは猫背で骨盤が前に傾いた姿勢をしており、右肩が上がる姿勢が見られました。この姿勢の影響で太ももの裏の筋肉(ハムストリングス)が短縮し、筋力検査では両脚の前面の筋肉(大腿四頭筋)と右のお尻の筋肉(大殿筋)の筋力低下が見られました。特に右のお尻の筋力低下は、太ももの裏の筋肉が優位なために起こっていました。また、右側の腰から股関節にかけての筋肉のバランスが崩れていました。

治療計画としては、まず筋力を改善し、姿勢を整えることを目指しました。具体的には、ランジを指導して両脚の前面の筋力を強化し、右のお尻の筋肉に対しては施術とリセットトレーニングを行いました。さらに、楽トレ(EMSトレーニング)を使用して仙腸関節とお尻の筋肉を強化しました。

施術内容と経過

初回の施術では、全身のバランスを整えるために全身の調整を行い、楽トレ(EMSトレーニング)を併用しました。具体的には、右のお尻の筋肉に対して特定の手技を用いて緊張をほぐし、リセットトレーニングで筋力を回復させました。また、右側の筋肉の強化を目的に楽トレ(EMS)を使用し、仙腸関節とお尻の筋肉をターゲットにしました。

1ヶ月目には、旅行や筋トレを行っても強い痛みは出なくなり、症状が改善していることが確認できました。2〜3ヶ月目には、痛みがほとんどなくなり、日常生活での動作もスムーズになりました。現在も定期的に通院し、メンテナンスを続けています。

まとめ 

この症例から、筋力検査を通じて筋力低下を特定し、適切なトレーニングと施術を行うことで、姿勢と筋力を改善できることがわかります。特に、猫背や骨盤の歪みによる筋肉のアンバランスを改善するために、全身のアライメントを整えることが重要です。楽トレの使用により、短時間で効果的な筋力強化が可能となり、症状の改善に大きく寄与しました。

患者さん自身が指導を守り、継続してトレーニングを行うことで、長期的な改善が期待できます。今回のケースでは、治療とトレーニングの継続により、日常生活における痛みや不快感が改善され、健康な生活を取り戻すことができました。特に、症状を追いすぎず、背骨や骨盤のアライメントを優先的に改善することで、全体的な健康状態が向上しました。